2021年の夏休みに盛岡に行ってきました。
滞在中の公共バスを足代わりに、盛岡駅から中央通り周辺エリアをメインに巡りました。
盛岡は江戸時代に南部藩の城下町だったということで、歴史にゆかりのある建築やお店などが点在しているんですね。
今日は盛岡のシンボル「岩手銀行赤レンガ館」をご紹介しますね。
岩手銀行赤レンガ館
循環バス「でんでんむし」左回り、「盛岡バスセンターななっく前」から徒歩2分ほどで到着します。
周囲の建物とは明らかに異なる外観をしているので、遠くからでも簡単にわかりますよ。
赤レンガと緑のドーム、入り口の吹き抜けの感じ……どこかで見覚えがありませんか?
そう、東京駅ですね。
こちらの建物は東京駅を設計した建築家、辰野金吾との手によるものです。
彼と共に設計事務所を切り盛りしていた右腕・葛西萬司が盛岡出身だった縁も、設計の背景にあったのかな。
1911年から2012年まで銀行として営業していました。
現在は国の重要文化財の指定を受けています。
館内は無料ゾーンと有料ゾーンに分かれています。
有料ゾーンでは、金庫室、重役室、応接室など銀行の中枢部分や、赤レンガ館の歴史、構造を解説するバーチャルシアターを見学できますよ。
ディテールにうっとり
白と焦げ茶のコントラストにゴールドの照明がまばゆい館内は、非日常感たっぷり。
しっかりと目がつまった重そうな木材、優雅なカーブを描く鉄のフェンスの光沢感は、焼き立てプリプリのブリ照焼のシズル感に近いものがあります。
カラーボックスやプラスチックの書類ケースやなど、雰囲気を乱すモノが一切置いていない(当たり前だけど)。
統一感だわ〜。
柔らかな明かりが細かな装飾を引き立てます。
陽の光もいい感じに入ってくるんですよ〜。
イギリスのドラマ「ダウントン・アビー」のグランサム一家の居城にありそうな手すりの装飾!
黒いワンピースに白いエプロンのメイドが拭き掃除をする姿を思い浮かべたり。
大理石の腰板と床材はどこかのホテルみたい。
この廊下でどんな銀行ドラマが繰り広げていたのでしょうか…….?
当時の盛岡のシンボル
以上、岩手銀行赤レンガ館のご紹介でした。
西洋の文明を取り入れて新しい時代を切り開いていこうとする、明治の日本人の気合いが詰まっていました。
令和の現在は、100年前の建造時に人々が思い描いた理想の未来になっているのかな〜。
道を挟んで向かいの施設「プラザおでって」1階には、地元産の野菜やおみやげを販売する「盛岡まちの駅夢街道」があります。
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最終更新日:2021年12月3日