灼熱の東京でひと夏ずっと過ごすのは耐えられない!東北の涼しい風を浴びたい!
おやおや、『みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展』が盛岡市民文化ホールで開催されているじゃないですか。
これは盛岡からお呼びがかかっている……?というわけで、2021年の夏休みに岩手県盛岡市に行ってきました。
みうらじゅんフェスはもちろんのこと、盛岡の街も見ごたえがたくさんあるんですね。
あちこち探索した中から特に印象深いスポットを振り返ってみます。
今日ご紹介するのは「南昌荘」です。
緑、緑、アンド緑。
バス停「岩手城址公園」から南の方角に10分ほど歩いた住宅街の中にあります。
深い緑の中にほんわかとオレンジ色の明かりが覗き、静かに歴史が漂ってくる風情。
玄関で靴を脱いで館内を見学します。
南昌荘は明治18年ごろに実業家・瀬川安五郎の自邸として建てられました。
瀬川さんは鉱山を経営しており、一時は全国5位の産出量があった「みちのくの鉱山王」だったそうです。
時代の移り変わりとともに持ち主や用途が変わり、現在は歴史的な文化財として公開されています。
窓一面に広がる緑に圧倒され、外にいるのか室内にいるのかわからなくなります。
3月のライオンのロケ地にもなったそうな
映画「3月のライオン」の中で、主役の桐山君と宗谷名人が対局するシーンは中二階にある南昌の間で撮影されました。
写真はその時に使われた将棋盤などの小道具たち。
ピシッ!と将棋の駒を指す音が聞こえてきそうです。
窓ガラスも床の間もツルッツル!
花が活けてあるガラスの花器の光の具合もね〜、カメラもレンズも喜んじゃいますよね。
ポップで鮮やかな色の花も自然と馴染む床の間マジック。
庭は国の登録記念物
こちらの庭園は、池の周りをぐるりと一周しながら庭を鑑賞する「池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)」です。
六義園や小石川後楽園も同じ様式なのだとか。
秋にはこの緑色が赤に染まるのだそう。
秋だけでなく冬も春もきれいなんだろうな〜。
まとめ
抹茶やコーヒーと一緒にお茶菓子を楽しめる喫茶コーナーもあり、事前に予約をすればお弁当もいただけます。
ぼーっと庭を眺めながらのひとやすみにぴったりですね。
私は普段はコンクリートや金属、ガラスに囲まれた生活を送っています。
それが当たり前ですし特段意識することもありません。
しかし木がたくさん使われた年代ものの空間に足を踏み入れると、初めての場所にも関わらず祖母の家に帰ったような懐かしさや居心地の良さがこみ上げてきます。
「日本家屋=リラックス」と、自然と認識する情報が遺伝子に組み込まれているんですかね〜。
南昌荘から歩いて1〜2分のところには、洋館「旧石井県令邸」もあります。
ご興味があれば日本家屋と洋館の建築のコントラストをご堪能くださいね。
最終更新日:2021年12月6日