年季の入ったビルケンシュトックのサンダル、どうやら自分で修理できるらしい。
ということで実験しています。
前回、コルクやフッドベッドのライナーを補修しました。
今回はサンダル全体を洗っていきます。
【修理の手順】
手順1.コルクの補強(→作業の様子)
手順2.フッドベッドのライナーのひび割れの補填(→作業の様子)
手順3.洗浄(今回はココ)
手順4.靴底の補填
作業に先立ち、洗浄の行程を細かく分けてみました。
【洗浄行程】
1.サンダルをぬるま湯に5分浸す
2.一回目の洗い→すすぎ
3.二回目の洗い→すすぎ
4.サンダルをぬるま湯に5分浸す
5.タオルドライ
6.干す
では1から順に進めていきましょ〜。
ビルケンシュトックのサンダルを自分で洗ってみた
たらいに40℃くらいのぬるま湯を張ります。
サンダル全体が水に潜るぐらいの量です。
ぬるま湯にサンダルを5分浸します。
全体をふやかして汚れを落としやすくするんですね。
このときにサンダルのバックルは外しておきます。
5分後。
サンダルのふち、前回コルクを補強したボンドが白く変色していますが気にしなーい。
1回目の洗いです。
ボディーシャンプーとブラシで、ベルト、フッドベッド、ソール(つまりサンダル全体)をガシガシ洗います。
革用シャンプーが市販されていますが、汚れの内訳は汗やホコリだろうし、革も人の皮膚とさほど変わらないでしょう。
万が一おかしなことになってもまあ、実験ですから!
ぬるま湯があっという間に茶色くなったので、一旦捨てます。
もう一度ぬるま湯を張り、サンダルに残った泡を落とします。
これで一度目の洗いは終了。
二回目の洗いです。
新しいぬるま湯に変えます。
再びボディーシャンプーを泡立ててサンダル全体を洗います。
ぬるま湯が茶色くなるようでしたら、透明になるまですすいでください。
最後、ぬるま湯に5分浸してすすぎ残しを落とします。
5分後。
タオルをサンダル全体に押し当て、大まかな水分を拭き取ります。
ゴシゴシとこするよりも、トントンとタオルを当てる感じです。
乾燥時間の短縮になるぶん、革へのダメージが軽減されるんですね。
タオルドライが済んだら、日陰で干します。
乾燥時間の目安は24時間です。
24時間後。
う〜ん、綺麗にはなったけど足跡がまだ主張していますねえ。
SHOE GOOで埋めたライナーのひび割れ部分も凸凹が残っています。
ボンドが水に濡れて白く変色したコルク部分は透明に戻っていました。
ライナーに残った足跡をヤスリで落とす
足跡は400番の紙やすりで磨きます。
カップに残った茶渋をメラミンスポンジで落とす要領ですね。
カーブに沿うように、ヤスリをラップの芯に巻きつけてみました。
穴埋め跡もゴシゴシと。
おお!跡が薄くなっている!
羊の毛が起きたおかげで、柔らかな手触りが少し戻ってきました。
今日の作業ふりかえり
覚悟はしていたものの、一回目にサンダルを洗った際に茶色い泡が湧いたのは衝撃でした。
しかし洗浄とヤスリがけのおかげで、フットベッドのカッチカチがなくなりましたよ〜。
次回はすり減った靴底の補修です。
→ビルケンシュトックのサンダルを自分で修理したらどうなるか実験 完結編 ソールの補修
前回の模様です。
→ビルケンシュトックのサンダルを自分で修理したらどうなるか実験 ①コルクの補強
最終更新日:2022年8月17日