毎年新しい手帳に変えるたび「行きたいところ、やりたいことリスト」を書いています。
手で紙に書くと実効性が高まるのか、年末にはリストの7〜8割は達成できているんですね。
しかし、中には翌年、翌々年に持ち越しになる項目がありまして。
「ウエスト銀座本店でお茶をする」はその一つでした。
銀座のキヤノンサービスセンター銀座で挙動不審なカメラを確認してもらう用事ができたので、念願のウエスト銀座本店に寄ってきました。
そこで、本日は「ウエスト銀座のケーキが美味しかったよ〜!」というレポートです。
といきたいところですが、撮影トラブルが起きちゃいましてねえ。
よって、お題を「カフェで撮りがちなミラーレス一眼の失敗写真、原因と対策」に変更してお届けします。
なにやら写真がおかしい
喫茶室限定のミルフィーユがやってきた〜!(何も考えずに上の一枚をパチリ)
おや?写真の上の方に影みたいなものができてる!
げげげっ、カメラ壊れた!?
落ち着いて店内を見渡すと、照明が蛍光灯っぽかったんですよね。
屋外からの光は遮断されており、天井の縁を反射した光が取り囲むような照明になっていました。
カメラの機材はSONY α7c、レンズはカールツァイス・イエナ35mm F2.4。
撮影モードはAv(絞り優先)モード、ISOは800、シャッタースピードは1/320秒です。
この黒い影の原因は……フリッカー現象に間違いありません。
血迷ってISOとシャッタースピードを上げたら墓穴を掘りました。
失敗写真の原因はフリッカー現象だった
フリッカー現象とは以下のとおり。
蛍光灯は1秒間に100回〜120回点滅を繰り返しています。
そのため、シャッタースピードが120分の1秒より早いと、シャッターを切るタイミングによってライトが暗く映ります。
このちらつきのことを「フリッカー現象」と呼びます。
【フリッカー現象とは】ライトのチラつきの原因と対策方法を解説 カメラの大学 より
1秒間に100〜120回のペースなら肉眼では気づきませんよね。
蛍光灯に限らず、LED照明も点滅しているそうな。
ISO400、シャッタースピード1/160秒に設定したらギリギリセーフの一枚になりました。
(奥の椅子の上部に現れた怪しい影は画像編集でなかったことに。)
チラつきと手ブレを防ぐなら、1/80秒ぐらいがちょうどいいそうです。
フリッカー現象が起こりやすい代表的な被写体
・イルミネーション
・電光掲示板(電車やバスの行き先表示など)
・蛍光灯が照明に使われている室内(会議室など)
を撮るときは、シャッタースピードを1/80秒くらいに設定する、ストロボなど撮影用照明を当てるなどの対策をとりましょう。
カメラによってはフリッカー現象を低減する機能(SONYで言うところの”高周波フリッカーレス機能”)が搭載されているので、設定してみるのも手ですね。
「談話室」系の喫茶店は、店内をまんべんなく照らす蛍光灯が使われていることが多いかもしれません。
どうしても困ったらスマホのカメラで
ミルフィーユを前にして、ミラーレス一眼をわちゃわちゃ操作していたんですけども……。
ずっと行きたかったお店に来られてここだけでしか食べられないミルフィーユが目の前にあるのに、写真の出来栄えを優先するのか?
このサックサクを味わうことのほうがよほど大事じゃないか?
と気づいちゃいまして。
とっととスマホで撮って食べよ!と、開き直りました。
カフェで過ごす時間>写真の撮れ高
優先順位をはっきりさせておくことが、楽しく美味しくカフェで写真を撮る最大のポイント。
ですね〜。
最終更新日:2022年8月3日